開設に寄せて

 キンモクセイは日本のポピュラーミュージックグループである。1998年結成。2008年活動休止。2018年活動急始した(10年周期である。2028年に活動休止しないよう期待したい)。すなわち、結成から既に20年以上が経過している。20年あれば新生児も大学生になるし、The Beatlesも活動を終える。活動休止してからも10年経過しており、後追いのファンも一定数いる(と思いたい)。


 また、私のようにリアルタイムにその存在を知りつつも経済力の無い子どもであり、本気でフォロー出来なかった人間もいるだろう。そのようなファンが活動急始をきっかけに、改めてキンモクセイの情報を得ようと試みることもあるだろう。好きになったバンドの情報を知るために最も手っ取り早いのは公式ホームページを見ることだろう。


 キンモクセイもセカンドメジャーデビューを果たし、Sony Music傘下のAriola Japan所属となった。今をときめくKing Gnuとレーベルメイトである。そんな天下のSony Music公式ホームページがこれである。第2の阿部寛のホームページとしか思えない。情報量も少ない。せめてバンドロゴくらいは表示してあげて欲しい(と、思ったがAriola所属のアーティストは大体このテンプレホームページらしい。自前でホームページを持っているアーティストはその限りでは無い)。


 一方、現在最も高い頻度で情報が更新されるメディアはTwitterである。リアルタイムに情報を得ていくならばこれほど便利なツールはない。しかし、Twitterは振り返ることを前提にしたツールではない。後追いのファンが求める過去の情報を収集するには適さない。

 そこで、好き者が勝手に作っているファンサイトというのが役に立つことがある。しかしながらSNSの広がりによって誰もが発信するハードルが下がったことで、わざわざファンサイトを作り、またその中で交流するという文化は廃れた。試しに「キンモクセイ ファンサイト」で検索してもそれらしきものが全然引っかからない。恐らくかつては点在していたのであろうが、失われた10年はそれらを駆逐するのに十分な年月だったらしい(Yahoo!ジオシティーズも消滅した)。そこで、せめて復活後の記録として、セットリストとリンク集程度の細やかなものであるが、勝手にファンサイト(らしきもの)を立ち上げることにした。ファンサイトというかデータベースと言った方が正しいかもしれない。なるべく主観的な情報は載せないようにした。


 以下、各ページの内容について。

 □“biography”のページはこのようなページを訪れる人にとっては今更な部分が大きいので、wikipediaのリンクを貼っておいた。また、近年の世界的なシティーポップムーブメントの高まりから、キンモクセイに注目する英語圏の方が居たら良いなと勝手に思ったので簡単なintroductionを英語で書いておいた。

 □“discography”のページも今更ではあるが、iTunes storeおよびamazonへのリンク、またofficial youtube channelの各PVへ飛べるようにした。ただ、インディーズ時代のデモテープの曲目などは今となっては貴重な情報だと思う。私も後追いなので調べられた範囲で記した。

 □“dig”という言葉は「掘る」という意味であるが、DJがレコードを探す行為から、良いものを調べて発掘する、「ディグる」という言葉が生まれた(と思う)。私はあるアーティストが好きになると、彼らが音楽雑誌のインタビューなどで言及した影響を受けた過去のアーティストの名前から、聞く音楽の幅を広げていくことがよくあったし、その過程でどのように音楽が受け継がれていったかが分かると非常に面白かった。現在はyoutubeや、各種サブスクリプションサービスなどによって、ひと昔前に比べて格段に「ディグり」易くなったと思う。そんな時の一助として役に立ちそうな、確認できた範囲の情報を記した。一部はyoutubeへのリンクを貼った。

 □”link”は文字通りリンク集である。稼働中であるもの、そうで無いものも含め、現在未だ閲覧可能なものについては記載した。


 以上、ニューアルバムリリース、そしてワンマンライブがあまりに素晴らしかったので勢いで開設したホームページについて述べた。もちろん、公式ページの内容が充実したり、他にもっと良いページが出来たり、公式に怒られたりしたらすぐに閉じようと思っているが、ここに書いた情報が何かの一助になれば幸いです。

KINMOKUSEI Unofficial Fan Site

「キンモクセイ」の非公式データベースです。

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